株式会社カクイチ×学生記者 【カクイチ】創業以来130年以上続くチャレンジと誠実経営。「とりあえず、やってみる」精神とは?
オフィス街が続く麹町。事前勉強で、カクイチグループは鉄鋼事業から始まり、今はホテル経営まで事業を拡大しているらしい。何で? どうしてだろう?
130年続く会社とは一体どのような考えなのか。そんな様々な質問をしてみたい!
ずばりカクイチの強みはなんですか?
学生記者本日はよろしくお願いします!
みなさまよろしくお願いします。
学生記者カクイチさんは本当に多岐にわたる事業を展開されていますね。どのような流れで現在に至ったのでしょうか?
宮島そうですよね! 現在の事業内容を目にすると、一体なんの会社かと思われるでしょう。では簡潔にカクイチの歴史をお話したいと思います。
カクイチは、明治19年に長野県で創業した、銅鉄金物商カクイチ田中商店に遡ります。つまり、鉄に強いノウハウがある。その創業当時の強みが現在の全ての事業に生きています。
学生記者すごい歴史ですね! 現在の鉄鋼建材事業は創業当時の伝統事業のひとつなんですね。
宮島その通りです。では時代を進めて……、現在の事業内容には以下があります。
・ 太陽光パートナー事業
・ ガレージ・倉庫事業
・ 樹脂ホース・海外事業
・ 鉄銅建材事業
・ ミネラルウォーター事業
・ ホテル事業
・ 農業改善事業
学生記者びっくりです。なぜこのように事業が広がったのですか?
宮島それにはカクイチ精神が基となっています。創業当時より変わらない、「全てのお客様に平等で責任を持った、まっとうな仕事をする」、「とりあえず、やってみる」というものです。それこそが、カクイチの強み。現在まで生き残った理由だと思います。
カクイチスピリットはWin=Winになる
学生記者まっとうな仕事…。どの事業も人々の役に立っているのですか?
宮島現在最も力を入れている「太陽光パートナー事業」は、強みである「ガレージ・倉庫事業」とつながっています。カクイチのガレージは堅牢さとアフターサービスの厚さで大きな信頼を得ています。その全てのガレージの上にソーラーパーネルを載せてもらえたら…。どうなると思いますか?
学生記者ソーラーのクリーンなエネルギーが生み出せますね。
宮島その通りです。現在エネルギー問題は世界規模の課題です。カクイチの倉庫の屋根を貸していただく、その電気は売電によってオーナー様に還元される。そしてクリーンエネルギーが活用されます。全ての屋根をパートナーシップで貸していただけると、地球の未来につながる貢献になると夢を持って進めています。
学生記者役立つことを、自社の既存事業と組み合わせて新サービスとする。すごく魅力的だと思います!
宮島カクイチは長い歴史で幾度かの困難にぶち当たりました。1970年代のオイルショックは大打撃を受けましたが、新規事業としてガレージハウス事業が生まれ、雇用を守ることができました。良い時も逆境の時も「とりあえず、やってみる」。それが全社員に共通するカクイチスピリットなんです。
学生記者熱い想いですね!軽井沢におけるホテル事業やミネラルウォーター事業はどのような経緯があったのですか?
山田我々はモノを作ってお客様に販売するサービス業の一面もあります。しかし、サービスについてはそこまで考えていなかったのではないか、ということで究極のサービス業とも言えるホテル経営をすることによって学べることがあると考えたのです。
学生記者すごい行動力! 老舗なのにフットワークが軽くて柔軟な考えを持っているんですね。
山田ミネラルウォーター事業は当時の社長の想いがありました。戦争で水に不自由した経験を持って、現在の世界の水不足を見た時、水の貴重性や今後ますます高まる水の価値を見いだしたのです。それは、主力事業である樹脂ホースとつながり、農地へ良い水を届ける「農業改善事業」となりました。水も農業も人が生きることに欠かせない分野です。