バイヤーって、どんなお仕事?

学生記者まずは「バイヤー」というお仕事について教えていただけませんでしょうか。

佐藤コメリはホームセンターなので当然商品を売っています。その数は約100,000点以上です。扱う商品の企画・開発・仕入れ等をメインで行うのがバイヤーとしての仕事です。

学生記者100,000点・・・!!! そんなにあったんですね。

佐藤日用品から本格的な建築資材・農業用品まで幅広く取り扱っているのがコメリですからね。やはり種類、数は多いと思います。

学生記者色んな商品を展開されているということですが、他のホームセンターと比べての特徴はあるのでしょうか。

佐藤日用品の品揃えはもちろんですが、コメリは地域の農家さんや大工さん向けの商品ラインナップが非常に強いのが特徴です。農業のプロ、建築のプロの方に使っていただける商品に自信がありますよ。

学生記者そういった商品群を開発されているのがバイヤーさんなんですね。

佐藤はい、一口にバイヤーといっても様々ではあります。私は主にリフォーム資材・エクステリア関連の商品を扱っています。

学生記者例えば、、、

佐藤石とか(笑)

学生記者石!

【株式会社コメリ】自分の仕事が、地域の人々の豊かさに直結する! 商品数100,000点超え、コメリの敏腕バイヤーに聞く、商品開発の面白さとは? (※例えば「庭石」など。木材なども含め、環境保全を考えながらの開発を心がけていらっしゃるそうです!)

お客様に応える商品開発とは?

学生記者佐藤さんは大ヒット商品も多いと伺いましたが、ヒットを出す要因というのはなんでしょう。

佐藤それはもちろん、お客様のニーズ、ご要望に応えている、ということですよね。

学生記者そういったニーズをくみ取るためのやり方というか、何かあるのでしょうか。

佐藤「コメリは地域密着」というキーワードはこれまでも出てきたと思うんですけど、私たちバイヤーももちろんその精神にのっとってやっています。なんといっても、お店が原点です。1週間に1回は、必ず店舗に直接行く日があります。

学生記者実際に店舗の人やお客さんの声を聞く、ということでしょうか。

佐藤そうですね。直接接客をすることもあります。

学生記者へー!

佐藤それが一番大事なことです。バイヤーという仕事は、現場での調査が8割、と思ってやっています。会社の机に座っていることはほとんどないですね。

【株式会社コメリ】自分の仕事が、地域の人々の豊かさに直結する! 商品数100,000点超え、コメリの敏腕バイヤーに聞く、商品開発の面白さとは?

学生記者外に出ていないとわからないことがあるんですね。

佐藤はい、自分の感覚でニーズを感じ取るのが大事です。例えば最近の傾向として、都会だけではなく地方でも共働きが増えてきて、女性の社会進出もどんどん進んでいます。そうなるとどういう商品のニーズが高まると思いますか?

学生記者えっと、、、

佐藤家事、ですね。イージーケアができる商品。洗濯、掃除、、、家事の「時短」ができる商品のニーズがどんどん高まっています。

学生記者なるほど!

佐藤単に地方でも共働きが増えている、というデータだけでしたら会社のなかにいてもわかります。でもその次に、お客様がお店に来て、何を見ているか、どういう質問を店舗スタッフにしているか、とか、曜日や季節によって何か違ってくるか、というのをやはり現場で、肌で感じて、商品の展開に活かしていくんです。

【株式会社コメリ】自分の仕事が、地域の人々の豊かさに直結する! 商品数100,000点超え、コメリの敏腕バイヤーに聞く、商品開発の面白さとは? 現場の肌感覚、、、なんだかワクワクする話!

佐藤あとは店舗との連携ももちろん重要です。地域、場所の特性というものがあります。海に近ければ釣り関連の商品をそろえる必要がある。あとは別荘地、例えば軽井沢の店舗では、雪が降ることを前提とした、別荘用のものが売れるわけです。そこをきっちりとわかったうえで企画していく。真に地域密着でなければならないのです。

学生記者じゃあ本当に常に動き回っている感じなんですね!

佐藤そうですね、いま「現場」といいましたが、私たちが言う「現場」は3つ、あるんです。

学生記者3つの現場?

佐藤1つめは、商品を生産する場所、メーカーですね。「生産の現場」、そして2つめが、先ほど言った内容ですがお客様がいる場所ですね、「買う現場」、そして3つめですが、商品が実際に使われているところです、「使用の現場」これが『3つの現場』です。

学生記者すべてに行くということですか?

佐藤はい、「使用の現場」まで行くのは意外に思うかもしれませんが、非常に重要です。私はリフォーム資材を担当していますので、実際にリフォーム工事が行われている場所まで行きます。そこでコメリの商品が大工さんたちにどのように使われているのか、他にはどんな道具を使っているのか、そういうのを見て、話を聞くんです。

学生記者いかにあらゆる現場に出ているか、が大事なんですね。ありがとうございます!

佐藤そこが成果に現れてきますからね。

学生記者バイヤーのお仕事のなかで、やりがいを感じるところはどんなところでしょうか?

佐藤それはもちろん商品が売れたとき、なんですが、商品が売れるというのは、お客様のニーズに合った、役に立った、ということです。それはイコール、コメリの使命でもある「暮らしを豊かにする」ということが達成できた、ということです。商品の売れ具合はすぐに数字で反映されるので、自分の働きが、どのぐらいお客様の役に立ったのか、暮らしを豊かにできたのか、、、、それが数字で表れたときには、やっぱり嬉しいですよね。