みんな知ってる!大きくて人の集まる施設を
つくる仕事って、一体どんな・・・?
三菱地所株式会社×学生記者(そえじまくん)

三菱地所株式会社 担当者の写真

AGESTOCK学生記者 そえじまくんのプロフィール

丸の内、みなとみらい、MARK IS、アクアシティお台場、プレミアム・アウトレット…「三菱地所を見に行こう。」でおなじみの三菱地所様。みんな知ってる、大きくて人の集まる施設をつくる仕事って、一体どんな…?壮大すぎて想像がつかないまま、三菱地所を見に、僕らは大手町に行ってきました。

開発(ディベロッパー)はどんなことをやるんですか?

記者さっそくですが、お話聞かせてください。「不動産」とひとくちに言ってもいろいろあると思います。御社ではどんな事業展開をされていますか?

椋木大きく分けて不動産は、開発、リーシング、プロパティマネジメントの3つに分けられます。当社と、当社から分社化した三菱地所レジデンス、三菱地所プロパティマネジメントを始めとした三菱地所グループ会社で包括的に行っています

記者例えば「開発」とは、具体的にどんなことをやるんですか?

椋木まず土地を用意するところからスタートですね。土地を購入するのか、借りるのか、シェアして共同事業で立ち上げるのか…金融機関さんや不動産仲介会社さん始めいろいろな方から情報をもらって、地権者さんに提案していきます。

記者ゼロからのスタートですね。

椋木そうです。次に、企画コンセプトを考えていきます。その場所に何をつくるのか?どういうものが一番喜ばれるのか?または収益性が高いものになるか?住宅、商業施設、オフィス、複合施設…さまざまな可能性を検討し、事業計画に落とし込みます。

記者なんでもできてしまうのですか?

椋木答えはひとつではないので、なんでもつくれるといえばつくれますが、自分たちの想いだけでは実現しません。行政が定める都市計画マスタープランとの整合性や、マーケットから何が求められているか等さまざまな方向性を検討しながら詰めていきます。

記者なるほど。

椋木(むくのき)さん。なんだかわからないけれどこの人になら任せられるという安心感。

開発は、テレビでいうとプロデューサー

椋木開発の仕事は、テレビ業界でいうとプロデューサーみたいなものです。例えば、金曜ゴールデンタイム枠が空きました!じゃあそこで何の番組をやろうか?ドラマかバラエティかクイズ番組か?どういう番組にしたら喜ばれるのか?クイズ番組は木曜にやってるから違うよねとか、全体を考えて構成していく仕事です。

記者わかりやすいです。

椋木それで、プロデューサーがこういう方針でいこうと決めたことを、具体的なシナリオに起こすのが放送作家さん。不動産でいうと設計会社さんにあたります。私たちからコンセプトを伝えて、設計会社さんが絵や図面に落としていきます。次に、いざ撮影スタートとなったら、現場を仕切るのはディレクターですよね。これは不動産でいうと、ゼネコンさん。多岐に渡る工事内容をまとめて、各工事会社に依頼をかけていく役割です。最後に、出演するタレントや俳優は、建物に入るお客さんやテナントさんだと思っています。

記者全部自社でやるわけではないんですね。

椋木そうです。いろいろな会社の担当者の方と協力しながら、力を借りながら進めていきます

明治時代に丸の内を購入したとき、そこは草原だった

記者三菱地所様といえば丸の内エリアのイメージが強いですが、丸の内の開発について教えてください。

椋木明治時代に丸の内エリアを購入したときからいわゆる丸の内の街があったわけではなくて、当時は何もない草原でした。そこから、ロンドンやニューヨークのような、先進的なビジネスセンターをつくりたい、日本を牽引する街にしたいという想いで開発を続けてきました。

記者歴史が長いですね。

椋木もともと金融関係のテナントさんが多かったエリアなので、10年20年前の丸の内は、土日といえばシャッターが閉まって、人なんか歩いていなかったんです。それが今では、土日も家族連れで訪れるにぎやかな街になりました。

記者それはソフト面が充実したからですよね。それも三菱地所さんが考えるんですか?

椋木考えます。ガーデニングショーやストリート陸上、冬はイルミネーションなど、いかに訪れる人にとって魅力ある街にしていくかを考えて日々実践しています。

吉田夏は盆踊りもありますよ!17時くらいからやるので、まだ働いている人もたくさんいると思うんですけど、やっています(笑)

吉田さん。見とれてしまう美しさと的確すぎる回答。才色兼備とはこのことか!

「街づくり」は「ハコづくり」ではない

記者不動産というと、ハコのイメージがありましたが、もっと有機的というか、ソフト面も考えられているのですね?

吉田建物はできてからが大事で、ずっと長く使われていくものです。その建物ができることによって、どんな活動が生まれるのか、どんな風に使われるのか。人の流れが変わったり、時には生活さえも変わったりします。なので、建物をつくる時は人の心や活動といったソフト面までしっかり考えます。

記者少しイメージが変わりました。

吉田建物(ハード)をつくるときにも、商業施設だとしたら、土日は家族連れの集客がこのくらい見込めるから、イベント広場を作ったらいいんじゃないか。どんなイベントでどのくらいの集客なのか?広さは?水使うから、じゃあ設備は?等々、ソフト面からハード面で必要となる設備までを突き詰めて考えますね。

椋木たしかに収益性の高いハコだけつくるのが効率的かもしれないけれど、街づくりとして考えたときに、収益性だけでは計れないんです。例えば丸の内には憩いの空間がない、ということであれば広場をつくる。維持費もかかるし収益性が高いわけではないけれど、街を育てていくためには必要だからつくるんです。美術館なども一緒ですよね。