3.開発のエース社員に聞きました! ナンバーワン、って、どういう感じ?
山本副部長そのガラス繊維から始まった日本無機ですが、その技術を活かしたメイン事業であるフィルタ開発技術でも世界の先頭を走っています。
学生記者いま「世界の一番先頭」っていう言葉もありましたが、ナンバーワンになるってそんな簡単じゃないと思うんです、当たり前ですけど。日本無機さんはどうやって、トップになれたんでしょうか?
山本副部長これについては開発の現場で活躍する阪野くんからお話ししましょうか。
阪野さんそうですね、昔の携帯電話、知っていますかね、肩からかけるような、あのでっかいヤツ。
学生記者バブル時代の・・・
(・・・学生記者全員の頭の中に、平野ノラの姿が浮かぶ・・・)
阪野さんイメージできてるみたいですね(笑)昔はあれぐらい大きかった携帯電話ですが、中身の半導体の開発技術が加速度的に伸びて、性能も上がって大きさも小さくなる、というのに比例して、電話自体もどんどんどんどん小さくなっていったんですね。それはもうスゴイ早さでした。
学生記者はい。
阪野さん精密機械の製造ってね、文字通り本当にチリひとつないクリーンな場所じゃないとダメなんですよ。
学生記者チリが入り込んだら、ダメになってしまうから、、、。
阪野さんそう、なので製造の現場には高機能なフィルタが必要になるんです。で、そんな時代の状況のなか、小さくなっていく携帯電話を製造している、例えば●●さんとか、◆◆さんとか、▲▲さんとかね、(すべて日本を代表する超有名電器メーカー)「日本無機さん、もっともっと細かいゴミがとれる高性能なフィルタをつくってくれ!」そういう依頼が来るんです。
学生記者えーっ、すごい!
阪野さん部品の大きさが小さくなるにつれ、防がなければならないゴミやチリ、ホコリの大きさレベルも凄まじく細かくなっていった。そのためのフィルタ性能の要求レベルがどんどん上がっていくんですよね。
学生記者細かいゴミって、どのぐらい細かいんですか?
阪野さんマイクロの世界ですね。0.1マイクロミリメートルのゴミもキャッチできる。
学生記者0.1マイクロ、、、
阪野さん1ミリの、10,000分の1、ですね。
学生記者!!!
阪野さんみなさん驚かれているかもしれませんけど、やっぱりナンバーワンになるには、クライアントが求めているものに応え続けて、実現し続けて、それを市場化する。スタンダードにしていかなければいけないんです。
学生記者自社の製品がスタンダードになるっていうのはスゴいことですよね。
阪野さんもちろん、そこまで行くには並大抵なことではないですけど、売り上げがトップだ、だけではなく、製品のレベルを上げ続けることで、「環境」というものに対して貢献していく、という大きなミッションがあります。それを引っ張っているのが日本無機である、ということに誇りを持っていますよ。
阪野さんこれまでになかった技術、これまでつくることができなかった商品を、世界に先駆けて開発し、レベルの上がり続ける要求に応えているからこそ、世に出したときには「日本無機の〇〇」「〇〇といえば日本無機」という看板を背負えるんですね。
学生記者へーっ!
山本副部長彼は開発のエースで、海外出張も多いんですよ。
学生記者海外で開発の仕事! トップレベルの技術を世界に広めていく、、、、すごくカッコいいです、、、!
阪野さんそれだけ聞くと華やかですけど(笑)。けっこう地道で渋い仕事が多いですよ。
学生記者大変なこともありますか?
阪野さんそりゃもう、いっぱいありますよ(笑)。まず言葉。文化の違い。時差とかね、生活スタイルが違う。技術や開発以外のところが実は非常に大変でした。あとは環境に関する規格、法律なんかも国によって全然違う。「日本的なもの」の押し売りでは通用しないんですね。
学生記者「日本の技術はスゴいんだぞ」ではダメだってことなんですね。
阪野さんうん、外国ではその国に合わせた開発・販売の戦略をとっていくわけですけど、「押し売り」ではもちろんダメだし、「自分がこうしたい」のみではやっぱりいいものができないんですね。コトが進んでいかない。開発というものは決してひとりではできないので、マーケットの動きや、営業的な要素、とにかく多くの関係者とのコミュニケーションが必要です。会話なくして開発はできない。
学生記者なるほど。国内外の人とのコミュニケーションを通して、トップレベルの商品がつくられていくんですね。
阪野さんそうです。そしてそうやってみんなで開発した製品が、未来の地球の環境をより良いものにしていく。結構面白そうな仕事でしょ?
学生記者はい、、、! 単にいい製品を出す、売れるもの、とかウチの技術が一番、だけではなく、その先にある「環境」のことを見据えている仕事なんですね。
4.営業のエース社員に聞きました!「営業」のオシゴト、実際どんな感じですか?
石川さん自分は営業を行う立場ですが、今の話で、看板を背負った、いわば日本の技術力を代表している製品、それが世界の環境を良くしていく製品。それを売り込んでいくというのは、やっぱりすごくエキサイティングな仕事なんですよ。
学生記者日本の技術力を世界に売り込むことで、環境を良くしていく、、、! 日本無機さんでの営業というのは具体的にはどういう感じなんでしょうか。
石川さんフィルタ関連製品を新規に導入してもらう場合と、新規導入後にメンテナンス、定期交換等を実施する既存営業とに分けられます。
新規営業で言えば、いま、大きな建物でフィルタを使用しないということは無いので、新しく建つ例えば食品、薬品等の工場や、病院、医療施設など、そういったところに新規に日本無機の製品を導入してもらうのが仕事になります。
学生記者新規営業、ってほんと難しそうなイメージしかないんですが、どうやってこう、相手に信用されるというか、関係性を構築するんでしょうか?
石川さんそうですね、、、自分の場合は、まず「この場所にはこういう設備が必要そうだな」というお客様のニーズを感じる嗅覚的なものがとても大事だと思っていて、足を使って色んなところへ行き、色んな場所を見て、多くの人と会います。そうして関係性のきっかけをつくってからは、「反応の速さ」で信頼を得ていきます。「こういうことできる?」「こういう製品が欲しいんだけど」といった要望・依頼に、誰よりも早く応えるんです。
山本副部長彼は本当に足を使って、「フィルタの価値と面白さ」を体現する仕事をしてくれています。それが数字に結びついている。
学生記者営業っておもしろそう! 実は僕、営業という仕事にあまりよいイメージがなくて、、、なんかこう、飛び回って、頭下げて、買ってもらって、怒られて、、、怒鳴られたり、みたいな。
石川さん(笑)そういうイメージを持ってしまう気持ちもわかりますけどね、実際には頭下げて、、、怒鳴られる、なんてことはほぼ無いですよ。もちろん、きちんと仕事をしたうえでの話ですけれど。
自分のひとつひとつの動きが業績に直結する、本当に面白い仕事です。
山本副部長この石川くん、いまは毎月すごい額を売り上げるバリバリの営業マンですけど、もともとガッツリの理系出身で、新卒で入社したときは研究開発系に配属されると疑いもせずに思っていたらしいですね。
石川さんそりゃ思いますよ! 営業とは夢にも思わなかった。
学生記者そうですよね、どうしてそんな配属に?
山本副部長説明会とか選考で話していて、もう問題無く営業大丈夫だと思ったからですね。話し方とか、振舞い方とか見て、人に好かれる男だと思ったんですよ。
学生記者へーっ、そいういうのも見てくれるんですね、、、石川さん、実際に営業になってみてどうですか?
石川さん充実してます(笑)いや冗談抜きで、よかったかなって思いますね。
学生記者なるほど・・・! 開発の方も営業の方も、活き活きと活動されているんだなっていうのがよくわかりました!
山本副部長あと、実は明日(※インタビュー実施の翌日)この部屋で、全国から関係者が集まって商品開発会議の実施が予定されています。営業と開発が時には激しく意見を戦わせながら、これからの戦略を決定していく場所です。今後の会社の未来のため、引いては環境の未来のため、会社一丸となって、コミュニケーションをとりながら進んでいくんです。