タクシーの未来・ドライバーの未来・プロフェッショナルとしての未来
学生記者AIによる「自動運転」が一般的になると、タクシードライバーという職業はなくなる! なんていうニュースも見ました。ウーバーなどのライドシェアリングサービスなども含めて、いろんな新しいことが始まっているんだと思いますが、これからの未来、タクシーは、そしてタクシードライバーはどうなっていくのでしょうか。
中澤専務うん、技術の進歩っていうのはやっぱりすごくて。僕もそういうのは実は好きで、よく調べたり、展示会みたいなところにはしょっちゅう顔を出しています。
若い頃は大手自動車メーカーのエンジニアだった中澤専務。最新技術についての知識と理解もハンパじゃないのです!
学生記者そんな中澤専務は、自動運転のこれからをどう⾒ていますか?
中澤専務ある程度は、自動運転は可能になってくると思っていますよ。
学生記者そしたら、タクシードライバーは・・・?
中澤専務自動運転が一般的に可能になることと、ドライバーがいらなくなる、ということはイコールではないですね。
学生記者!? それは、つまり・・・?
中澤専務プロドライバーは、運送業ではなく接客業という話をしましたが、我々は単に技術としての運転のみを提供しているわけではないということです。
学生記者運転、プラスアルファがあるということですか?
中澤専務そうです。しかもそれは非常に大切な要素です。
例えば「責任」。自動運転のタクシーが歩⾏者と事故を起こした。この責任は誰にあるのか? お客さんではないでしょう、タクシー会社か? 自動⾞のメーカーなのか。そして相⼿が怪我をしていたら、まず誰が応急処置をすべきなのか?
学生記者なるほど・・・。
中澤専務セキュリティのリスクはどうか? 自動運転のシステムが、テロリストにハッキングされたらどうなるか? 走る凶器となってしまわないか・・・?
とかですね、便利さや未来感ばかりがメディアに出ますが、このあたりがハッキリ定義されない限り、自動運転がタクシードライバーにとってかわることはないでしょうし、あってはならないことだと思っています。
静かに、そして丁寧に説明してくださる中澤専務。その⾔葉は、プロフェッショナルとしての誇りと、自信に裏付けられている。
プロドライバーは、どんな存在であるべきか?
学生記者それでは最後に、、、「タクシードライバー」とは、どんな存在であるべきでしょうか。
中澤専務よく言っているんだけれど、うちに関していえば、「東京の匠」でありたい、あってほしいと思っています。匠(たくみ)、職人として、自立性と強いこだわりを持ちながら、東京の街なかで、そこで生きている人たちの、要するに人生そのものを運ぶプロフェッショナル。先ほども言った通り、「接客業」としてのプロフェッショナル。
なるほどなるほど。楽しくてずっと笑顔で聞いているけど、結構自分、感動しっぱなしでした!
中澤専務タクシーを使う理由っていうのは本当に人それぞれだけれど、観光とか、仕事の移動とか、誰かに会いにいくとかね、単純に帰宅するためでも。その目的を果たすために、手段としてのタクシーを選んでくれたなら、『東京の匠』としての我々が、きっちりと仕事をさせていただきます。
学生記者なるほど、、、本日はありがとうございました!
中澤専務どう? タクシー業界のイメージ変わりました?
学生記者変わりました! というか、漠然とした印象しかなかったので、、、知ることって本当に大事だなと思いました。何より、互助交通さんを知ることができたのがよかったです。
中澤専務入口がウチだと、ちょっとインパクト強すぎるかもね、刺激が強いというか(笑)
互助交通 中澤専務 本日はありがとうございました!
おわりに
インタビューが終わって数日、タクシーを街なかで見かけるたびに(都内だからめちゃ多いけど)、互助交通さんのタクシーかな? と気にしてしまう自分がいます。
中澤専務の人柄、いろんなものを受け入れる懐の深さ、チャレンジ精神、自由さ、その分、自分自身の責任感の重要さ、新人の育成制度がしっかりしているところ、福利厚生も明快なところ。ひとりひとりがいわば「社長」、タクシードライバーは、運送業ではなく「接客業」、、、
アプリとかゆるキャラとか、そういう部分の印象ももちろん強烈でしたが、それよりも、互助交通を表すひとつひとつの言葉、キーワードが深く、自分のなかに残っています。
追伸
まだまだそんなにタクシーを頻繁に使う身分? じゃない自分。育成ゲームアプリ「Gojo WORLD」はインストールしましたが、全然育てられていません! この育成ゲームをクリアできるころ、そのころには(きっと、たぶん)就活生ではなくなっている自分、未来の自分を、中澤専務に見せに行きたいと思っています!