記者はせがわさんは、あの、CMで見たことのある……

安倍そうです。「おててのしわとしわをあわせて」聞いたことありますか？

記者あります！

安倍その、お仏壇のはせがわです。ここでちょっと突然ですが……、みなさんアルバイトで稼いだお金、何に使いますか？

記者え……

安倍突然すみません（笑）飲み会とかですか？

記者ですね……(笑)

安倍あとは、旅行とか、洋服とか、趣味とか。自分の好きなことに使うと思います。はせがわのお客さんは、ちょっと違うんです。自分のためにお金を使わない。

記者はい。

安倍当社で扱っているお仏壇やお墓は、亡くなった誰かのためにするお買い物なんです。法律で決まっているわけではないし、買わなければいけないものではない。そういうことに自分のお金を使える、心根が優しいお客さんに対して、その人の大切な人への想いをカタチにするのがはせがわの仕事です。

記者なんとなく、お仏壇屋さんというと暗いイメージというか……ハタキでぽんぽんしてるイメージです。

星わかります（笑）でも、沈んだ気分で来るお客様が多いなか「いらっしゃいませ。ご愁傷様です……。」と暗く対応しても何も生まれないので、社員は明るい人が多いですよ。

記者そうなんですか？意外です。

星冗談を言ったり茶化すということではなくて、お客様にちょっとでも元気になって帰ってもらいたい、何か力になりたい、皆そんな気持ちで明るくお客さまをお迎えしています。

記者ハタキでぽんぽんは……？

星たまにします（笑）掃除はとても大切にしていて、お店の掃除はもちろんですけれど、店舗時代はトイレ掃除が毎朝の日課でした。

記者トイレ掃除……なぜですか？

星毎日やっていると小さな汚れや普段気付かないところにも目が行くんです。お店ではお客さまの心の微かな動きにも敏感にならないといけないので、小さな気付きが仕事にも活かされるようになります。

記者なるほど。

星決して暇だから隅々まで毎日やっているわけではないですよ！(笑)

安倍はせがわはお仏壇のイメージが強いと思うのですが、お墓も扱っています。「屋内墓苑」って聞いたことあります？

記者……ないです。

安倍私も就活するまでありませんでした。「お墓のマンション」と言われているんですけど、最近都市部で増えている形式です。

記者お墓のマンション。

安倍そうです。本当に見た目はスタイリッシュなマンションのようで、中に入るとブースがいくつかあります。そのブースに自分のカードをピッとかざすと、ブースの扉が開いて、所定の場所に指定のお骨が運ばれて来る仕組みになっています。

記者そんなことができるんですか……！

安倍利便の高い最近のお墓、ハイテクですよね。

記者はせがわに入社した理由を聞かせていただけますか？

安倍もともと接客が好きだったので、小売や冠婚葬祭業界で探していました。その中で、じっくり接客ができる、一生に一度のお手伝いがいいなと思って。はじめはブライダル業界も見ていました。

記者そうなんですね。なぜそこからはせがわに？

安倍ブライダルの会社を見に行ったときに、あまりにもキラキラしていて、ちょっと自分には違うな、と思ったんです。それで、はせがわとか、ほかに葬儀屋さんも見に行ったら、こっちの方がしっくり来るなと感じたんです。

記者思っているイメージとは違ったんですか？

安倍そうですね。私がやりたいのは、幸せな人をもっと幸せにする仕事よりも、困っている人や悲しんでいる人を少しでも元気にする仕事なんだと。それで、何社か受けていくつか内定をもらった中で、はせがわに決めました。

記者決め手は何だったのですか？

安倍まず説明会を受けてじーんときたというか心に響いたのがはせがわでした。それから、長い選考の中で、自分を見てくれているな、という気がしたからです。

記者じーんとくる説明会って、ちょっと想像がつかないというか……。気になります。

安倍想像つかないですよね（笑）

宮崎私も、もともとこの会社に入りたかったわけではなくて……実は違う会社に入りたくて、合同説明会に行ったんです。たまたまはせがわのブースの席が空いていたので、ちょっと聞いてみようかなと思って入ったら、そこで安倍さんがすごく感動的な説明をしてくれて、泣きそうになってしまって。最初は、仏壇やお墓なんて暗くてヤダなって思っていたんですけど……。

記者それ言っちゃって大丈夫なんですか（笑）

安倍もう全部知っているので大丈夫です（笑）

宮崎でも、最終的に何社か受けて、グッときた会社がはせがわだったので、はせがわに決めました。

記者ちなみに他はどういう会社を受けていたんですか？

宮崎他は、趣味にかかわる業界です。球団関係とか。供養業界はここだけです。

記者そうなんですね。では本当に偶然の出会いだったんですね。