小林今、こちらに来てもらったのは、新卒から入社して12年めの江端さんです。他の3人は転職組なんです。
学生記者では、ここからは、新卒からずっとJBRで働く、江端さんにお伺いしていきます。JBRさんへの入社の動機はどのようなものだったのでしょうか?
江端私が入社した当時は設立から11年目だったのですが、ベンチャー企業だったので、代表が熱く夢を語っていました。その時すでにマザーズには上場していて、私が入社するまでの間に東証一部に上場していました。会社には当時70人くらいしかいなくて、同期入社は8人いて、入社時で会社の10%の人数だったので、すでに10%に入っていると考えたら、意欲的に取り組めました。
学生記者私は就職活動で大手企業しか見ていなかったのですが、あり方、求められるものが違うと感じますが、どうでしょうか?
江端私から逆に質問させてもらってもいいですか?
みなさんは、どんな風に企業を選んでいるのでしょうか?
学生記者1私は、営業がやりたいという視点を持って選んでいます。数値化できる目標があるというのはやりがいがあると考えているんです。
学生記者2私は、大手企業の「影響力」が魅力だと思っていました。みなさんのお話を聞いていて、「広める」なら大手企業、「深めていく」のなら、ベンチャーやみなさんのような挑戦ができる環境がいいということを、お話聞いて感じています。
江端いやぁ、僕らの時代よりも、みなさんしっかりしているなぁ(笑)
10年働いてみて感じたことは、「全てに正解はないということ」
就活も同じで、どれが正解かもわからないし、就職しても正解はわからない。
天職ってすぐに見つからないかもしれないので、今を楽しみながら、この仕事ってどんな感じだろう、この会社ってどういう感じだろうと、色々な視点を持って楽しんだ方がいいと思います。
奥間僕は何回か転職していますけど、今やっている仕事が天職だと思っています。お客さんにも喜ばれて、直接ありがとうって言われる仕事もなかなかないと思いますし、本当に充実した仕事をさせてもらっています。けれど、この先もずっとこの仕事が天職だと思ってやり続けるかは、わからないと思うんです。
今は、会社の取り組みとして、社内経営者を育てていくプログラムも充実していて、グロービスさんのような経営スクールでの学びも行なわれていて、そちらに参加するようになって、仕事への取り組みかた、やりたいことが、少し変化してきていますね。
江端僕も学んでいますが、希望者と会社側が進める人とが学んでいます。最初に、1万文字の「なりたい経営者」という課題作文を描いてから、学びの場に参加することができます。
最近、プログラムで1年前との違いについて、振り返りをしました。部署、役職などを超え、領域をまたいでの取り組みなので、他の領域のマネージャー同士が関わりを持てるようになり、横の連携も取れるようになって来て、仕事の質、アウトプットの質がよくなりました。
学生記者仕事をしながら学び続けていくんですね。意欲的ですごい!
おわりに
学生記者最後に、就活エースを見ている学生に向けて、メッセージをお願いします!
古作22・23歳くらいで就職した会社が全てではないですし、天職に出会えるかもわかりませんので、視野を広げて、色々な仕事に興味を持って取り組んだ方がいいと考えます。
どうしても周りを見渡すと、「みんながこう言ってるから、私もこう」と考えがちな人が多いですけど、自分が目標とすることができる会社がいいとは思いますけど、自分の価値観を大切にして、常に「自分はどうか?」と考え、問いかけて、行動することが大切だと考えています。
小林私は先日、本当だなぁと思った言葉に出会いました。「決断経験」が何より人を大きく成長させるということ。これまでの人生を振り返って、「どうしてこの部活に入ったのか?」「この大学に入ったのはどうしてか?」「就職先はどこにするのか?」といった決断経験をしっかり振り返ることから、就活をやった方がいいと思います。