【株式会社コメリ】え!実はそんなに色んな仕事ができるの!?
ブルーオーシャンを突っ走る会社
株式会社コメリ×学生記者

今日は、人々の生活にとても身近なお店でありながら、ブルーオーシャンを突っ走っている企業があると聞いて、ここ秋葉原UDXにやってきました!今どきブルーオーシャンを突っ走れるなんて……!訪問するのはニワトリマークのホームセンター、コメリさん。え?見たことない?では今日これを読んで覚えていってください。『1つの町に1店舗』を掲げるコメリさんのこと……!

コメリの狙うブルーオーシャン市場

記者さっそくですが、コメリさんはホームセンターの会社ですよね。パンフレットに「ブルーオーシャン市場」と書いてありますが、まずはこのあたりを詳しくお聞かせいただけますか?

伊藤ホームセンターで取り扱っている商品は大きく分けて3分野あって、ハードといわれる大工用品、園芸などのグリーン、もうひとつがソフトといわれるインテリアや日用品です。その中で、他社のホームセンターは、ハードとグリーンをあわせて売上高比率が27%なのに対して、コメリでは54.4%と専門的な商品がよく売れている会社なんです。

記者はい。

伊藤「衣」や「食」の分野はだいぶ安くていい物が手に入るようになりましたが、「住」の建築資材や農業の分野はまだまだ遅れていて、新規企業が参入しづらい分野でもあります。他社がやらない分野をコメリはブルーオーシャン市場として開拓しています。

記者ホームセンターといってもいろいろあるんですね。コメリさんは、一般の方だけでなく、プロの工事会社さんも利用されたりするんですか?

伊藤そうですね。コメリパワーという大型店では、朝7時から営業していたり、工事用に大量に在庫を持っていたり、プロの方にも利便良く使っていただける工夫もしています。

記者他社と差別化している点がわかってきました。ちなみにですが……、今のブルーオーシャンがレッドオーシャンになったとしたら、何か戦略はありますか?

佐田鋭いですね(笑)。競合他社が追い上げてくることでレッドオーシャンになるんですが、他社が追随するスピードよりも早くブルーオーシャンを極めれば、それはブルーオーシャンだと思っています。

記者他社の追随は許さないということですね。

佐田そういうことです。実際、安くていいモノをお客様に提供するためにPB(プライベートブランド)の商品開発をして、販売数量No.1を獲得している商品もたくさんあります。

1つの町に1コメリ!現在全国1180店舗を展開!!

伊藤他にコメリで特徴的なことは、店舗数の多さです。現在ホームセンターの会社は全国に200社ほどあると言われていて、約4,300の店舗があるんですが、そのうち1180店舗がコメリなんです。

記者ええ!1/4がコメリなんですか!すごいですね!!

伊藤より多くの人に商品を届けるために、地域単位で細かく出店していて、「1つの町に1店舗」を目標にしています。今は3,000店舗を目指しているんですよ。

記者3,000……!すごい数ですね。3,000という数字に理由はあるのですか?

伊藤日本には1,800の市町村がある中で、まだ1/3しか出店できていないんです。なので、その3倍は余地あるよねということで3,000店舗を掲げています。

コメリの店舗マップ。日本全国どこに行ってもあるってスゴイ!

でも、東京ではあまり見ないですよね……?

記者僕は東京生まれの東京育ちなので、実はコメリさん見かけたことがなくて。東京にはあまりないですよね。

伊藤そうですね。もともと新潟の会社なので、そこから徐々に展開エリアを広げていますが、地方が多いですね。

記者今後、新宿とか渋谷にもできたりとか……?

伊藤可能性はもちろんあります。東京もお店が沢山あるように見えて、実は住建材を扱っているお店はまだまだ少なくて簡単に資材を調達できない環境です。

記者でも、土地とかも高いからコスト的にとかもあるんですよね。

伊藤鋭いですね(笑)。当社で扱っている商品は、ネジやクギなど1つ何十円の小さいものから販売しているので、いかにコストをかけずに運営できるかは課題です。あとはネット販売では東京のお客様がとても多いんですよ。ネットとリアルでうまく両立していきたいですね。私も、新宿や渋谷でコメリに行けたらいいなって思います。